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漆器の工程 - 香川漆器について
象谷塗(ぞうこくぬり)の工程
工程1 白木地磨き
白木地を空研ぎペーパーで磨き、木地のささくれや荒れなどを滑らかに手直しします。
工程2 白木摺り込み
白木地に生漆を“摺り込み刷毛”で摺り込みます。木地固めと目止めの作業を兼ねます。この作業の良し悪しで、後の工程が大きく左右されます。
漆を塗ると、1日“室”という所に入れて乾かします。漆がしっかり乾かないと次の作業に掛かれません。
工程3 刻苧(こくそ)
生漆にメリケン粉と欅のおがくずを混ぜ合わせたものを刻苧といいます。それを木地の凹みや虫食いなどへ填めます。
工程4 刻苧削り
きさげをして、ペーパーで表面を滑らかにするのと、次の漆の接着を良くする為の作業です。
工程5 錆付け(刷毛錆)
錆漆(生漆に砥の粉を混ぜ合わせたもの)を塗ることにより、素地の痛みのあるところを補強します。
工程6 錆研ぎ
錆付けした表面を滑らかにする為に、ペーパーで研ぎます。
工程7 摺り込み
生漆を摺り込みます。
工程8 磨き
ペーパーで表面を滑らかにするのと、次の漆の接着を良くする為の作業です。
工程9 摺り込み
生漆を摺り込みます。
工程10 こも打ち
川や池に群生している、まこもの稈の中に入っている粉末の乾燥したものを、生漆を塗った上に撒きます。
工程11 こも払い
余分なまこも粉を払い落とします。
工程12 荒拭き
艶を出しやすくする為の次伊勢漆をタンポで木地の高い部分だけに塗り、余分な漆を布で拭き取ります。出来るだけ、漆を薄く平らに残すことによって丈夫になります。
象谷塗の場合、ここからは刷毛ではなくタンポで仕上げていきます。
工程13 磨き
ペーパーで表面を滑らかにするのと、次の漆の接着を良くする為の作業です。
工程14 二度拭き
荒拭きと同じの作業を繰り返します。
工程15 仕上げ漆
艶を出す為の伊勢早漆をタンポで塗り、余分な漆を布で拭き取ります。
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